ご自分が創業したとき、閉鎖や倒産を考えて創業しましたか?
または、これから創業を考えているあなた、閉鎖や倒産を考えていますか?
そんなわけないですよね。
ずっと続く事業をって、発展していくことを願って創業しますよね。
イバラの道を進むかもしれないけど、ゆくゆくはって期待を持っていますよね。
そして、創業するということについてですが、
極端なことを言ってしまえば、創業することは、ある程度の資本があって必要な手続きをすれば、よほどのことがない限り、創業することはできます。
訪問看護ステーションや訪問介護事業所の指定申請についても、
基準を満たした設備と人員があれば、申請書を提出することで開業はできてしまいます。
なので、創業すること自体は、そんなに難しくはないのです。
大切なのは、創業した事業を継続していくことなんです。
事業を運営していく資金はあるか
人員はそろっているか
備品や設備は整っているか
介護事業が、他の産業と大きく違うのは、
売り上げが立つ以前に人員を揃えなければならないこと。
つまり売り上げはないのに人件費が発生するということです。
なので、指定認可を受けるためには、申請の段階で人員の確保や備品や設備等を整える必要がある・・・
開業当初から売り上げがない状況で
支出が決まっているというのが介護事業になるのです。
したがって、ここで重要になるのが
予算を立てることです。事業計画、収支計画ですね。
そして予算を立てた後、業績管理をきちんとしていくことです。
以前、予算を立てていないという会社もあったので、それにはびっくりしたことがありました。
しっかり予算を立てて、収支状況を確認していくものですよってアドバイスさせていただいたのですが、
なぜでしょうね・・・
目先の収支にはすごく強いこだわりを見せるのですが、
どんぶり勘定だし、ざる勘定でもあるんです。
これは経営者としては「論外」です。
今後、その会社がどうなるかはわかりませんが、
収入を予測して、必要なところに必要な分のお金を使うようになればとは思っています。
話がズレました・・・戻します。
予算を立てる時ですが、
理想を追いかけすぎた?非現実的な数値で作るのはありえないですし、
現状に即していない予算もあり得ません。
なので、経営者として予算をどのように組むかが、まず重要ですね。
そしてきちんと業績を管理していくこと。
業績を管理するとは、簡単に言うと、
計画がきちんと実行されているかどうか、計画の達成度や達成状況を定期的に確認しながら、必要に応じて軌道修正するなどをしていき、体制を整えることをいいます。
ここで、先日のブログ、予算のところでも書いていますが、
管理者は日々、収支確認するぐらいが必要だと思います。
そして経営者は業績管理をしていく。
なので、経営者=管理者ならば、収支管理も業績管理も同時進行できるってことになりますね。
勘違いしてほしくないのは、
収支をみて一喜一憂するのではないということ。
予算を立てても、ぶっちゃけ、将来のことなんて誰もわからないんです。
ただ、「絵に描いた餅」にならないようにするために
誰も予測できない将来を、数字として目に見える予算として計画し
行動した結果としての数字を、しっかりと把握して、
次につなげていく収支管理、業績管理が重要になってくるんですね。
私は、今までの経験があるから
一か月で〇件くらいの問い合わせがあって
成約するのが〇件ぐらい
成約からサービス開始までの期間が約〇日
営業戦略から、一件当たりの単価は約〇円で
月の途中にサービス開始したとしての平均だと、売り上げ〇円ぐらい
訪問枠の空きの状況、対応可能な曜日や時間
〇月の過去の状況だとか
いろいろな情報をもとに、推測して予算を立てていきます。
まぁこれも、自分の行動したことを記録、集計、分析してきたからできるんですよね。
業績管理は、行動したことも把握し、その結果を分析することまで含まれます。
いわゆる「PDCA」ですね。
PDCAはもう古い!なんて言われてもいますが
PDRというものがあるんですね。
PDRのPは、Prep(準備)のこと。これから何をしようか、その理由や目的を考えることで、直接的な数字目標ではないんですね。
DはDo(実行)を表しています。Pの準備で考えた目的に合わせて具体的な行動を起こすことです。
RはReview(評価)のこと。
このPDRの意味は、Review(評価)されるのはDo(実行)ではなく、Prep(準備)であるということらしいです。
PDRは「とにかくやってみる」ことのようですが、
行動を評価したり、中断したりすると、そもそも正しくReview(評価)できない。
従って、目的を重視すべきという考え方があるようです。
こう考えると、予算のことに関しては、私はPDCAが適切かと思います。
PDRはサービス内容や実践においては優れているのかな、と。
ちょっと話が難しくなってきてしまったでしょうか?
看護師さんや介護員さんが、今まで医療機関や介護施設、福祉施設でしか働いた経験がないのであれば、
この経営に関する予算とか、難しく感じるかもしれません。
そして事業を運営するとなると、介護保険法や関係法令をも覚えていく必要がある。
決して楽なことではなく、大変なことだと思うんです。
でも、医療や介護で、困っている人へ、ご自分のできる分野で支援したいという強い思いから起業を考えると思います。
私がこの仕事をしているのは、医療技術は無いけど、介護技術もそんなに優れてはいないけど、
この関係事業で、管理職をずっとやってきた、運営してきた経験があるので、それを活かせたらとの思いで、お手伝いさせていただいています。
看護師さんや介護員さんへは、利用者さんへ真剣に向き合っていただく時間を多く確保し、事務的時間を効率化する役目も果たせます。
事務さんを雇うタイミングもあるでしょうし、訪問するスタッフを雇うタイミングもあります。
そのタイミングを収支でどう見ていくか?
こういうことを考えるにも、予算を立てての業績管理は重要なんですね。
明日は、考え方というか、成功するために経営者のマインドはどのようにしていくかを書いていこうかと思います。