私の経験上のことですが、計画書を作成するのを不得手としている人が多いように思っています。
不得手としている理由として、「作成手順がわからない」「文章が出てこない」「計画書作成の目的を理解していない」などがあります。他にもあるかもしれませんが。
あと、たまぁにいるのですが、「作成方法を教わっていないから」ですかね。
今日は「作成する目的」について書いていこうと思います。
明日2月15日は「訪問介護計画書の作成手順」について、16日は「訪問看護計画書の作成」について、17日は「文章」について、18日は「教わっていない場合」について、書いていこうと思います。
訪問介護計画も訪問看護計画も、作成する「目的は同じ」なので、訪問介護中心で書いていきます。
訪問介護計画書は、サービス提供責任者が作成します。訪問看護にはサービス提供責任者はなく、看護師(准看護師を除く)が作成します。
計画書は、利用者とサービス事業所が、必要なサービス内容を確認し合い、そのサービスの内容やサービス提供の手順、提供方法の具体的な内容が記入され、立案されたものです。
サービス提供の手順や提供方法を利用者や家族に示すことによって、サービス内容が明確かつ確実に、利用者と訪問介護員との間で共有され、共通認識を持てるようになります。
訪問介護においては、サービス提供のみではなく、介護の中身を利用者とともに作っていく過程も重要です。
訪問看護も、訪問介護の流れとほとんど変わりなく、主治医の指示をもとに、利用者や家族の希望などを踏まえて、計画書を作ります。
そして、利用者に訪問介護計画を提示し、決められた時間帯の中で何をするのかを話し合っていくことにより、利用者が自分で自分の介護を決めていくという、利用者本位のサービス提供を行うことができます。
また、サービスの内容や提供手順、提供方法を確定することで、訪問担当者が変わったとしても、いつでも同じサービスの提供ができ、サービスの質を確保することが可能となります。
すなわち、訪問介護計画書は、利用者に対して適正な介護サービスを提供するために作成するもの、そして、訪問担当者がサービスの質を確保するもの、さらには、利用者を取り巻く他のサービス事業者などへ、計画の内容を公表でき、より良いチームケアを構築していくことができるものになります。
そして、ここで忘れてはならないのが、実際にサービス提供をするヘルパーさんや看護師さんです。
情報共有、連携が活発になり活性化されます。
計画書にはこのような意味、目的があるのですが・・・
「実地指導で指導されるのが嫌だから」って気持ち、もしくは「作らなきゃならないものだから」って気持ちで、計画書を作成していませんか?
もしそんな気持ちがあったら、作成するにあたっては、「作成させられている」状態ですから、書類のための仕事になっちゃってますよね。
いわゆる、やらされてる仕事とでも言いましょうか。
私の話にはちょいちょい出てくると思いますが、書類の「意味」を知ることは、とても重要です。
そして、「意味」を知れば「目的」が明確になり、目的を見失わず、仕事に取り組むことができます。
やらされる仕事ではなくなるんですよね。
作成した計画書で、利用者ともに目標に向かうことができ、利用者に適正なサービスができます。
今回は、計画書を例に「意味」や「目的」について書きましたが、ご自分の生活における行動に関することだとしたら、どんな物事にも「意味」があって、何をするにも「目的」を持って行動しますよね。
利用者の日常生活を支える訪問介護、療養生活を支える訪問看護、忙しくて目の前の訪問をこなすだけになっちゃってる人がいましたら、訪問してる意味を考えてみてほしいですね!
計画書に限らず、いろいろな書類がありますが、無いとダメだから、作らなきゃ(書かなきゃ)ならないからってなっちゃってる人がいましたら、書頼を作ってる(書いてる)意味を考えてみてほしいですね!