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成功への道しるべ⑯ ~従業者から管理者、または経営者になる時に学ぶべきこと~⁡

15回にわたって、経営者や管理者に必要なことや考え方を、ビジネスという広い視点から、私なりにお伝えしてきましたが、今日はちょっと狭めてお伝えします。

あなたの法人では介護事業を運営していることでしょう。

※一応、介護事業者さん向けにブログを書いているので、ウチは違う!とかのツッコミ入れないでくださいね!

法人代表、いわゆる経営者さんと事業所の代表の管理者さんは、同一人物ですか?

経営者さんが管理者さんを務めているところも多いでしょう。

ここで重要なのが、経営者と管理者は同一人物でも、それぞれ役割があるっていうことを大前提に考える必要があるということなんです。

これがごっちゃになっちゃうと、思考がこんがらがったり、運営がうまくいかなかったりすることになりかねません。

つまり、経営者としての役割と管理者としての役割を理解して、使い分けるというか指導も含めて分けていかなきゃならない、と私は思っています。

まず経営者の役割ですが、いろいろな本が出ているので、私みたいなものが語ることではないのですが、「事業の仕組みを構築して、その仕組みをもって結果を出す人」と言えると思います。

経営する理念をもって、その事業が世の中にどう貢献するかニーズを捉え、事業を計画し、その事業を進めるための組織を作り運用していく。

つまり、実務を行うことが本来の役割ではないということになります。

次に管理者の役割ですが、「経営者が作った仕組みを運用して、従業者を使用して結果を出す人」と言えると思います。

つまりは、事業をマネジメントするのが管理者なんですが、マネジメントとは、ヒト・モノ・カネ・情報などを最大限に活用し、リスク管理を行なって、あらかじめ設定した組織の目標達成を目指すこととなります。

仕組みを作るのが経営者で、その仕組みで運営するのが管理者となりますね。

小規模な事業所だったら、経営者、管理者、さらに従業者も兼務することでしょう。

そこで、従業者の役割はというと、「管理職の指示を受けて、自分の役割を全うして、事業の価値を作る人」と言えると思います。

つまりは、指示を受けて、目標達成のための業務の結果を出すために働くことなんですね。

余談ですが、地域によって違うかもしれませんが、指定申請をする時、経営者であるあなたが、管理者であるあなたを雇用する、という書面を作りませんでしたか?笑

社長のあなたが、管理者としてあなたを雇用するのです。

従業者が兼務だったら、社長のあなたが、従業者としてあなたを雇用する。訪問介護員とか訪問看護師として。

不思議だと思った人はいませんか?

まぁ、余談です。

話を戻しますが、一人3役は本当に大変だと思います。

経営者としての仕事。

管理者としての仕事。

従業者としての仕事。

ここで考える必要があることなんですが、経営者、管理者、従業者を兼務している状況で、経営者が従業者と同じ業務をすることがありますよね。

あなたの立場が、経営者でもあり、管理者でもあるから、必要以上に細かくなってしまい、それを従業者に求めてしまうことがあります。

志高く、将来的に管理職を目指している従業者であれば、それに応えて頑張ってくれるかもしれませんが、人によっては、従業者のままがいい、給料以上の責任を負いたくないって考えている従業者もいます。

後者の場合、必要以上の業務は負担でしかありません。

ストレスなんですよね。

そこで一度振り返ってみてほしいのですが、どの経営者も管理者も、ほとんどは従業者という立場を経験していると思います。

最初から、経営者ですとか、管理者ですって人は、そうそういないかと思うんです。

ここで、多くの人はわかっているかもしれませんが、ついついしてしまいがちなことをお伝えします。

あなたが経営者になったのであれば、あなたが管理者になったのであれば、

あなたが従業者だったときの「気持ち」は忘れないでくださいってことです。

そして、従業者だったときの「考え方」は切り替えてくださいってことです。

「アットホームな環境にしたい」とか、「仲良くフレンドリーな雰囲気にしたい」って考える人もいますよね。

これは決して間違いではないですし、素晴らしいことです。

しかし、仲良くしたいがために、経営者としての考え、管理者としての考えが言えなくなってしまうような関係作りはやめた方がいいです。

というか、やめないと、今はよくても、後々困ることが必ず出てきます。

従業者の方は、管理者の苦悩、経営者の苦悩までは、ほとんど考えません。

言葉悪く言えば、自分に都合よく考えて、会社的に無理なことでも、何気なく、時には、意地悪なんじゃないかって思うことを言ってきたりします。

特に、以前は同僚だったけど、今は上司と部下になってしまった場合に、稀にあることなんですが、その部下は上司に向かって、「昔は私と同じようにこう言ってたよね」って。

立場が違えば、考え方も違うのが一般的なのですが、根本に、同じ介護員だったからとか、同じ看護師だったから、というのがあることを、いつまでも根拠としている人も稀にいるんですね。

そうなってしまうと、事業を運営するのに、ビジネスをしていくのに、必要以上の配慮というかご機嫌を伺う必要が出てきてしまいます。

これじゃ、事業はうまくいきません。

良いこともみんなで共有できるけど、悪口とかマイナスなことって、なぜか妙に強い結束ができて共有されてしまうのです。

そういう経験ないですか?

また一人3役の場合、それぞれの立場のあなたを演じる?それぞれの立場のあなたがなくてはなりません。

私が代表と管理者とホーム長を兼務していた時は、言葉を使い分けることで、自分のスイッチを切り替えたりしていました。

あとは時間で分けるという方法ですね。

言葉を使い分けるということはどういうことかって言いますと、住宅型有料老人ホームでのことなんですが、代表として話すときは、「介護保険の利用者さん、施設の入居者さん」って両方言い、管理者として話すときは「利用者さん」、ホーム長として話すときは「入居者さん」って言葉を使い分けていました。

細かいかもしれませんが、これが正しい表現なので、私の場合は切り替えする時に、これが適していましたね。

それぞれの立場での役割があるので、本来ならば兼務するよりは、きちんと人員を配置したほうが、本来は良いですよね。

立場にあった仕事をするのが大前提なので、今のこの仕事はどの立場なのか、あなた自身が理解していないと、思考が混乱しかねません。

従業者にいきなり経営の話しても、私には関係ないしってウザがられちゃうかもしれないんでね。

ただ、私の考える理想は、管理者も従業者も、経営目線で仕事、物事を考えられるようになることなんですけどね。

経営者が、仲良くしたいがゆえに、管理者や従業者目線と同じになってしまっては、本末転倒なんですが。

実際、どことは言えませんが、ある施設ではまさにこれだったんです。

経営者が経営者じゃないんですよ。

従業者と一緒にランチしたり、おしゃべりしたりの仲良しこよしをアピールしているんですね。

ダメじゃないですよ、仲良くするのは。

結果、経営的な話しても、軽く流されちゃうというか、言葉に重みがなくなってしまってたんです。

普段してることと、たまに言う経営的な話が、あまりにも乖離しすぎてて。

急に経営的な話をされても、聞いてる従業者は、逆に不満しか出てこない。

こうなってしまってから、経営者だからって意識を変えても、状況によっては手遅れになることもあるんです。

なので、最初が肝心。

途中から改善していくなら、その途中の段階が重要となります。

この段階をすっ飛ばしたら、下手したら、さらに悪環境になりかねません。

とまぁ、実体験した話を書いていくと、私の文章は、なんかとっ散らかっちゃっていますね。笑

まだまだアウトプットの訓練が足りない。。。

経営者って、従業者が想像している以上に、想定以上に大変です。

でもやりがいがあるでしょう!

管理者って、従業者が想像している以上に、想定以上に大変です。

たまに、うちの管理者はデスクに座ってばっかりだし、書類はうちらにやらせるし、ラクばっかりしてる。

なぁんて声も聴きます。

実際そうなのかもしれませんが、もしかしたら、見えないところでやっているかもしれません。

直接見てないので、わかりませんが。

でも、管理者は、管理するのが役割ですから、必ずしも実務をやるとは限らないんでね。

管理者は、経営者と従業者に板挟みになって大変かと思いますが、本来の役割を果たして結果を出したら、楽しいでしょうね!

やりがいしかないと思います!

まぁ、今日は何が言いたいかって言うと、経営者と管理者、従業者にはそれぞれの役割があるっていうこと。

役割がわかっていれば、あなたの立場での仕事の意義がわかり、責任ある仕事を遂行できますよねっていうこと。

そして、従業者であった時のあなたの気持ちを忘れずに、経営者の考え方、管理者の考え方を身につけてくださいね。

なんて、偉そうに言っちゃってるかもしれませんが、私の立場は、それぞれの立場で活躍されているあなたを応援し、サポートするのが仕事なので。

立場は違っても、結果の出せる仕事をしていきたいですね!

頑張りましょう!

なんてな。笑 ← 踊る大捜査線で、和久さん役のいかりや長介さんが良いことを言った後に、照れ隠しで言うこのセリフが好き!

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