金曜日にお伝えしたように、今日は「整合性」についてお伝えします。
まず「整合性」の意味なんですが、それは、つじつまが合っていること、矛盾が無くて整っていることっていう意味になります。
まぁなんでもどんなことでもそうだと思うんですが、人生でも、仕事でも、物事でも何でも、意味がありますよね。
無意味なものって、存在しなくてもいいのかなって思います。
無意味なものってあります?
ここで話を続けてしまうと、最初から脱線するのでやめときます。
暇な人っていうか、どうしても気になる人は「存在している無意味なもの」って調べてみても面白いかもしれません。
さぁ、今日は「整合性」についてなんですが、前回までのブログで、申請書から運営に関する書類の整合性の話をしました。
今日は、ごく範囲を狭めて「計画書」についてお伝えします。
訪問介護も訪問看護も計画書がありますよね。
サ責さんや看護師さんが作成するものです。
このブログでも何度か書いていることですが、誰のための何のための計画書ですか?
計画書を後手後手で作成していませんか?って。
これも意味があるので、その意味をしっかり理解すれば、まず後手後手になることはありません。
そして、誰の為かってのも理解していれば、作成自体は言うほど難しくないんですね。
よくサ責さんからは、計画書作成についての悩みや相談を受けてましたね。
その相談に対応する訳ですが、ちょっと質問したら、計画作成っていうか、文章表現に悩んでいるってことが大半だった記憶があります。
難しく考えて、難しく表現しようとしちゃうんですね。
なんでだろう?
アウトプットが不得手な私ですが、整合性を見るのが得意なので、計画書については不得手感はないんですよね。
また、話がズレそう。。。
整合性でしたね。
計画書を作成する場合、何か他の書類や情報も準備しますよね?
まず、それが答えられるかどうかってのが重要なんですが、意外と答えられない書類(情報)も出てくるんですよね。
整合性を見る場合、まずは、計画書作成の流れを理解するべきだと思っています。
それは、介護報酬の解釈の赤本に要約され過ぎているものが記載されています。
簡単に説明すると、訪問看護は指示書がありますが、それ以外原則として介護保険では居宅サービス計画書(ケアプラン)に基づいて、利用者の希望及び心身の状況を把握して、目標を設定し、それを達成できるような具体的なサービス内容を記載するのが計画書となります。
他にも記載すべき内容はありますが、ここでは大まかな流れだけにしておきます。
そこで、私が計画書の整合性を見る場合ですが、まず第一に、その利用者にあった計画書になっているかどうかっていう目線と、スタッフさんがサービス支援をできるかどうかっていう目線で見ていきます。
その次に、ケアプランやアセスメント、サービス担当者会議録、訪問看護は指示書もですが、それらと照合することになります。
この段階で、サービス開始後に後作成をしているかどうかがわかることがあるんです。
私程度のレベルでわかっちゃうんだから、行政の運営指導担当者は簡単にわかっちゃうでしょうね。
ここでわかるのは、「時系列」の整合性です。
きちんと運営していれば、時系列で「おかしい」部分が出てくることはないんですよね。
後作成していた場合、時系列でおかしな部分が出てくるもんなんですね。
ここで、ちょっと訪問看護の話をしてみたいのですが、主治医の先生や医療機関のやり方にもよると思うんですが、訪問看護指示書の日付と計画書の整合性が図りづらいものってないですか?
例えば、6月1日からの指示期間開始のものを、6月1日付で作成された訪問看護指示書。
利用者の訪問は6月1日の9時からって場合。
いつ計画書を作成していますか?
どのように対処されているのでしょうか?
指示書が無いと、訪問看護の提供はできないですよね?
訪問看護計画書がないと、利用者への説明と同意ができないですよね?
さて、どうしていますか?
あとは、新規で契約する場合ですが、契約日とサービス開始日が同じってことないです?
6月1日に契約して、その日に契約と担当者会議、担当者会議後に初回訪問をお願いしますって。
ここの話になると、運営の仕方から関わってくるので簡単には説明できないのですが、時系列だけでも、いろいろ見えてくるんですね。
整合性を見る場合、時系列のほかに「内容」「中身」の整合性を見ていきます。
利用者さんの希望や心身の状況は?
ケアプランの内容は?
って具合にですね。
利用者さんの希望や心身の状況を、どのような手段をもって把握していますか?
一般的にはモニタリングやアセスメントだと思いますが、それらを確認できる書類等はありますか?
契約前の事前情報ってケアマネさんとかからいただいている場合、実際の利用者さんの状況と情報が違うことってありませんか?
ということで、計画書に関してですが、整合性を見ていくっていうことは、事前情報の段階から、すなわち契約時の情報からすでに始まっているっていうことは伝わったかと思います。
事業所さんは、整合性のあるお仕事をしなければならないですよね?
そうしないと、利用者さんは「一貫性」のないサービスを受けることになりかねないですよね?
利用者さんが訪問介護サービスも訪問看護サービスも同一法人から受けている場合、その書類の内容によっては「統一性」が図られてないものも出てくるんですね。
整合性のあるお仕事をしないと、利用者さんに「一貫性」も「統一性」もないサービスをするって、あなたはどう思いますか?
運営指導が入るから(※旧実地指導のこと)って、その時に慌てて過去の書類を何から何まで確認するのって、大変だし、バカらしいと思いませんか?
あなたの事業所が、可能な限り?健全?に、健全にって断言したいところではあるんですが(笑)、適切に運営できて、利用者さんに不利益が生じるようなことはしたくないですよね?
直接的に支援することだけが介護保険というならば、支援する技術など実技を磨いていけばいいのでしょうが、許認可事業だしサービス提供となると、書類等の確認が必要となってくるんですね。
他には、労働基準法もそうだし、訪問系で言えば道路交通法や安全運転管理制度も関わってきます。
こっちを適正にやったら、知らないうちにあっちを違反してたってことがあるかもしれません。
そして介護保険は3年ごとに報酬改定があるし、管理者さんって本当に大変なお仕事だと思います。
長年管理者をしていても、きちんとアップデートをしていかないとなりません。
報酬改定で、過去の部分が削除されたのか、過去の部分に追加されたのか?っていうのもね。
もしあなたが管理者さんで、訪問看護師さんや訪問介護員さんを兼務している場合だとしたら、今日のブログの内容にあることを管理していくとしたら、管理者さんの一日の訪問件数って、何件が限度だと思いますか?
それを超えて訪問していたら、いつ管理業務をしますか?
事務員さんにどの程度実務を行なってもらってますか?
話が違う方向になりましたね。
ということで、整合性は重要で、私が一番お伝えしやすいのは、あなたの目の前で書類の確認作業をしてるところを見てもらう方法なんですが、こればっかりはご縁ですからね。
書類のつじつまが合ってないと、運営指導では指摘されるでしょうし。何よりも利用者さんに不利益が生じる可能性があるってことは伝わったと思います。
明日は、管理者さんの管理業務について、お伝えしようかなって考えています。