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成功への道しるべ(27) ~従業者から管理者、または経営者になる時に学ぶべきこと~

昨日、配慮はしても、遠慮はするなということをお伝えしましたが、どうしても伝えたいことがあるので、今日は遠慮なく、私の考えを伝えます。

私のブログを読んでくださっている方々は、訪問看護ステーションの管理者さんや訪問介護事業所の管理者さんやサービス提供責任者さん、また、介護事業者の経営者さんなど。あとは、異業種で起業されている人が多いのかなと感じています。

そこで、すべての人たちに共通の具体的内容ってなると難しいのですが、大枠としては共通する話をします。

ただ、事例をあげるので、それは介護事業の内容でお伝えします。

私が経験してきたなかで、管理者さんやサービス提供責任者さんからよく聞く話になります。

計画書の作成含め、書類が追い付かないという話。

例えば、訪問看護計画書や訪問介護計画書ですが、何のために作成していますか?

もし「この質問で答えられない」もしくは「すんなり答えられない」としたら、ご自分の仕事の内容や意味を理解されていないということです。

今一度、ご自分の仕事を見つめ直しましょう。

次に、「運営指導(※昨年度までは実地指導という名称)があるから」と答えた人は、どうしましょうね。

仕事そのものを理解していないか、何か勘違いをしているのではないでしょうか?

さらに、「監査があるから」と答えた人がいたら、勉強し直しをご提案します。

監査って、そうそう入りませんから。

もしくは、監査が入ってもおかしくないような経営や運営をされているのでしょうか?

「制度で決まってるから計画書を作らなきゃない」なんて言ってるとしたら、その計画書をもって、サービスを受けている利用者さん、サービスを実施しているスタッフさんが可哀想です。

このような状況の管理者さんやサ責さんは、ご自分の職位や職責を理解していないのと、仕事や書類の意味を理解していないってことなんです。

「運営指導で見られるから」「作らなきゃならない書類だから」

これって、計画書を作ることが、めんどくさかったり、苦痛だったりしませんか?

だけど、口では、「利用者さんに精一杯心を込めて支援したい」とか、「スタッフさんのために、スタッフさんが働きやすい環境を」なんていってたら、それって、言ってることとやってることが「ちぐはぐ」です。

想いは本当かもしれませんが、利用者さんにもスタッフさんにも、まったく優しくありません。

計画書を作らなきゃならないから、とりあえず作ってる?

とりあえずの仕事でもいいんだ?

計画書作成が間に合わないから後から作ってるけど、サービスは実施してる?

その時点で、運営基準違反でしょ。

でも、運営指導が入るときには、書類を整えておけばいい?

形だけ整えるお仕事をして、お疲れさまです。。。

計画書は後から作成しても、請求だけは、期限までに出します?

こういうことが、もしかしたら、あたりまえのように繰り返されている事業所があるかもしれませんが、それって本当に「きちんと」「正しい」仕事をしてるって胸を張って言えますか?

というか、会社の一員として仕事をするっていうのは、ただ勤務時間を働けばいいってもんじゃないです。

会社に貢献する働きをすることです。

そうは言っても、って声が聞こえてきそうですが、何を言ってきても「言い訳」です。

正当性はありません。

ご自分のできていないことを、やっていないことを、正当化しようとしてるだけですよね?

それとも、その言い訳は、どこの誰に対して言っても、通用し理解を得られますか?

ちょっと今日は、厳しめの内容のブログかもしれませんが、仕事には目的があります。

そして、目的を達成するために目標をたて、手段を実施していくことです。

計画書作成は手段の一つなんですよね。

その手段を、きちんとやらないで目標達成ができますか?

「できる」と答えたあなた、今すぐ行政指導が入ったら、目標達成する前に、指定取り消しや改善命令など、ペナルティーがありますよ?

スムーズに目標達成できないですよね?

利用者さんは、目標も明確でなく、スタッフさんごとに言うことなどが違うサービスを受けるかもしれません。

スタッフさんも、何をすべきか、きちんと理解しないでサービスを実施しているかもしれません。

そうしたら、それは会社に貢献してると言えますか?

そして、運営指導に関して「そんなすぐに運営指導は入らないから」って答えたあなた。

そうかもしれません。

そう答えられたら、もう、延々と同じ話の繰り返しですね。

何のため、誰のための計画書ですか?って。

最初の質問に戻りますが、訪問看護計画書や訪問介護計画書ですが、何のために作成していますか?

これは、利用者さんとスタッフさんの為です。

計画作成については、2月14日からのブログで書いているので、再確認してみたいという人がいましたら、読んでみていただけたらと思います。

そして、運営基準や条例で確認することをするといいでしょう。

訪問看護計画書等で例えてお伝えしましたが、仕事には、書類には意味があるんですね。

その意味をきちんと理解して仕事をしないと、ただやっているだけ、「仕事をしているふり」でしかありません。

そして、もし本当に「意味がない仕事」であれば、堂々とやらなければいい。

制度、法律なんて、所詮、現場を知らない内閣や議員が官僚に関わってもらって、必要に応じて有識者の意見をもらいながら作ったものです。

間違いや、現状に合わないものもあるでしょう。

だったら堂々とやらないという決断をして、制度の為の仕事はしなければいいんです。

この件についても過去ブログであげていますが、北海道に限ってですが、訪問看護の第三者評価は実施しようがないんですね。

これは、私が札幌市介護保険課と北海道庁に実施できないことを説明し、重要事項説明書に記載しないことにしました。

もしよろしければ、3月23日のブログを読んでいただけると、この詳しめの内容を書いています。

従いまして、仕事をするのであれば、その仕事での書類だけでなく、活動する意味、内容を理解して仕事をするというのが、あたりまえではないでしょうか?

これは、本来、社会人1年目で学んでいるはずです。

もし学んでいないとしたら、それは社会人1年目に、自ら成長するというチャンスを逃してしまっていたにすぎません。

ただ、人生は何度でもやり直せるといいます。

私もそう思います。

仮に今、私と同じ50歳で、仕事の内容や書類、活動する意味を知ることが重要なんだと思うことができたら、今からそれをすればいいだけのことです。

私より、年上の人でも同様です。

「面倒くさいから」「今までも意味なんか知らないでやってこれたから、これからもこのままでいい」

もしこういう人がいたら、あなたの働く価値は何ですか?と、問いたいです。

あなたの仕事は、会社に貢献するのはもちろん、あなたの会社は、社会貢献のために存続しているのです。

その仕事を、意味を知ろうとせず、ただ勤務時間を働いて給料をもらっているとしたら、他の同僚や、あなたの会社の商材を必要としているお客様に対して、失礼だと思いませんか?

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