特養で働き始めて、半年が経過するころ・・・
俺は、併設のデイサービスに異動届を出したんだよね。
なぜか?
特養は、たくさん学ぶことができたし、仕事も楽しかったよ。
ケアプランを作らせてもらったり、新規入所者の実地調査に行かせてもらったり。
法人内の部活、バレー部に所属したり。笑
でも、なぜデイへ?
夜勤が嫌だからとかじゃないよ。
スタッフがどうのこうのじゃないよ。
そうだね。
まずは、オムツ交換。
50床のうち、45人はオムツ交換だったよ。
速さを競うんだよね。。。
夜間、オムツの上にリハパン履かせるんだよね。。。
大部屋なのに、カーテン開けっぱなんだよね。。。
次にトイレ介助。
廊下に、車いす一列。。。
男性女性関係なくね。。。
トイレのドア開けっぱなんだよね。。。
立っておしっこしたいっていうおじいちゃん、座らせるんだよね。。。
次に、入浴介助。
更衣する人、洗う人、湯舟の出入り、ドライヤー・・・
流れ作業。。。
浴槽に使ってる時間、1分もないんじゃなかったかな?
二時間で、確か20人、お風呂に入れるって。
口腔ケア。
洗面所の前に、車いす一列。。。
入れ歯をみんな出して、介護員に渡す。
洗面台は。。。
利用者さんの入れ歯ケースが、ずらーっと並んでて。。。
そのケースに入れ歯を入れるのは、全員の介助が終わってから。。。
終わるまでは、ケースの上に入れ歯が陳列状態。。。
他にもいろいろあるんだけど。
俺は、どれも人並み以上の速さで、正確に、きれいにできるようになってたよ。
覚えたての頃は、これでいいと思ってた。
ただ・・・
俺が利用者の立場だったら・・・いやだな。
こんな扱いされるなら、せめて認知症になってしまいたい・・・
そんな時、看護師さんと話すことがあってさ。
だったら、デイに行ったら?って。
なんで?
デイは、利用者っていうより、お客様。
一人一人個別対応だし、変な介助したら、すぐに家族からクレーム来るからって。
デイの見学は実習でしたけど、そんなイメージなかったなぁって。
利用者数によるよねって。
時間内に、数や量をさばく介護と、利用者に寄り添う介護。
さばく介護・・・
嫌な言葉だね。
俺は、さばく介護ができることはわかった。
でも、俺のやりたいと思った介護じゃない。
寄り添う介護がしたい。
そう思って、異動届を出したんだよね。
デイの管理者さんからも、是非ってことで、すぐに異動は決まったよ。
デイは、楽しかったなぁ!
っちゅうことで、来週はデイの話でも。
したっけ、じゃ!