今まで看護職員、介護職員として「雇われてきた看護師さんや介護員さん」
その環境から管理者となったり、または自分で創業して経営者になったりすることがあると思うんです。
また、将来の目標として、目指している方もいると思います。
そこには、強い思い、すなわち医療や介護に対する思いがあるのは大前提として、管理する側というのは、今まで雇用されてきた時と、大きく考え方を変化させなければなりません。
今までの働き方だけではなく、自らが「事業を創り出していく」看護師さん、介護員さんにならなければなりません。
つまり、管理者であっても、経営者としての考え方にシフトチェンジしていく必要があるんですね。
なぜなら、私のブログで何度も書いていることですが、管理者の責務として「人・モノ・金」の管理が必要だからです。
では、その経営者としての考え方は、誰が教えてくれるのか?
職場では、なかなか学べないですよね?
お勤め先の社長さんが、ビジネスとして成功していて、創業するあなたに伝授してくれたり、もしくは、考え方を学べればいいのですが。
その可能性はありますか?
もしなかったら、学ぶ手段を考えなければなりません。
世の中には、起業塾とかいろいろありますが、結構費用が高い!!!
でも、それだけの価値があるのは確かだと思います。
かといって、これから起業するのに、
そこに自己投資できるのか???
という問題もあるでしょう。
これから起業することを考えている。
けれど学べる場がなくて困っている。
そのような状況の人へ、少しはお役に立てるかもしれないと思い、
私が今まで学んできたことで、少しでも「ビジネス」についてお伝えできればと、今日から連載していこうと思いました。
また、それだけでなく
この高齢化社会において、医療・介護・福祉サービスは、なくてはならないサービスです。
一部には「金儲け」ができる、なんて考えもあり、
そのために始める方もいますが、
営利法人であれば、営利目的でビジネスをすることは、何ら問題はありません。
ただこの介護事業は、特に、特に、特に!
自分一人で生きていくことに困難なところがある利用者さんへの支援ですから
営利すなわち「自利」ですが、これのみを第一に考えると、うまくいかないと私は思います。
ただ「自利」も、もちろん考えなくてはなりません。
自分の利益、つまり結果を考えるのですが、その結果は利益の部分ではないと私は考えます。
結果的に利益は必要ですが、利益を得るために何をしたか。
ここが重要と考えます。
そのために、「利他の精神」を第一に考えることが必要なんです。
要は「自利利他の精神」といわれるように、バランスが大事なので、
私の考えをお伝えしますと、人間は欲がある人間ですから、特に「自利」を考えなくても、自然と利益は考えてしまう生き物であると思います。
私の考える「自利利他の精神」は、この介護サービスにおいて
いかにサービスの質をあげ、利用者さんに喜んでいただける支援をするか?
「ありがとう」という感謝の言葉や気持ちを求めているわけではないが、そう思っていただける、そう言っていただける支援をすること。
これこそが「自利」と「利他」のバランスだと思います。
そしてまず、介護サービス事業を始めるのであれば、介護保険法というものを知らなければなりません。
介護保険法第73条に、事業者について書かれています。
事業者と事業所、この区別も理解しなければなりませんね。
簡単に言うと、事業者は「会社」、事業所は「サービスを実施する部署」です。
第73条第一項には
指定居宅サービス事業者は、次条第二項に規定する指定居宅サービスの事業の設備及び運営に関する基準に従い、要介護者の心身の状況等に応じて適切な指定居宅サービスを提供するとともに、自らその提供する指定居宅サービスの質の評価を行うことその他の措置を講ずることにより常に指定居宅サービスを受ける者の立場に立ってこれを提供するように努めなければならない。
次条第二項とは、指定居宅サービスの事業の設備及び運営に関する基準は、都道府県の条例で定める。です。
読みやすくすると
会社は、介護サービスの設備と運営の基準に従って、利用者さんの心身の状況にあわせた適正なサービスを実施し、そのサービスの質の評価を行う。そして、利用者の立場にたってサービスを実施する。
という感じになります。
つまり、利益のみを考えてはいられないということですね。
そのうえでの「利他の精神」ですが、
京セラの創業者で名誉会長である稲森和夫さんが有名だと思います。
そのお言葉をお借りしますと、利他の精神とは、
私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、
「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。
利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。
一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。
とおっしゃられています。
稲盛信者でも何でもないのですが、深く賛同しますね。
話が毎度のことでズレつつありますが。。。
事業所の管理者になること
または経営者になることは
そうなるには、管理や経営について、学ばなければならないんです。
学んでいないと、私がよくブログで書く「名ばかり管理者」になってしまいます。
運営することは、経営すること。
明確に言うと、運営することと経営することは別なのですが、
介護サービス事業所の管理者、一元管理が責務と定められているならば、
事業を運営すると同時に、経営しなければならないということなんです。
経営学を学んだ看護師さん、介護員さんが創業するなら、あとは実務経験だけだと思うのですが、
なかなかいらっしゃらないのではないかと推測します。
私も大した人間ではありませんが
雇われであっても経営に携わったこともあり
運営もしてきた経験もあり
50年という人生において、多くの経営者とも接する機会を得てきました。
その中で学んだことをお伝えできればと思い、今日からのブログになります。
もしかしたら偏っている私の考えもあるかもしれません。
しかし、いろんな方が「ビジネス」について考えを持っていらっしゃいますが、
私はビジネスを学び、介護事業で働き、経営・運営してきました。
そのうえで、介護業界でのビジネスの考え方とかをお伝えしていきます。
合う合わないあると思いますが、
そういう考えもビジネスには必要なんだなって
そういう考えもできるんだなって
いろんな考え方があって、あなたが学ぶときの情報の一つと思っていただけたら幸いです。
明日からのブログを楽しみにしてくださる方がいらっしゃれば幸いです。
まず明日ですが、
創業するなら、成功したいですよね?
成功するためにはって話を書こうと思います!