今まで「実地指導」という名称の行政指導が、オンライン導入により
「運営指導」って名称に変わるって話を書いていきますが、
「オンラインなら、来ないよね、余計な書類とか見られないからラッキー」とか
「不備な書類があっても見られない可能性あるよね」とか
「喜んで」「安堵して」いる事業者代表さんや管理者さんはいませんか?
・・・・・
いったん話を、運営指導の導入について書きますが、
まぁ、オンライン会議っていうのが、このコロナ禍で急速に広がり、定着してきているので、当然の流れではありますよね。
パソコンとかSNSとか苦手な私も
それなりに?苦手なりにも、なんとか使えているのではないでしょうか。
このオンライン化によって
介護事業の会議等も積極的に導入され
今まで、行政の指導担当者が各介護事業者に出向いて運営の検査をする実地指導も
オンラインの導入により、必ずしも「実地」ではなくなることから、
「運営指導」という名称に変わりますね。
詳しい内容を知りたい方は、厚生労働省の
総務課介護保険指導室「全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議資料」令和4年3月のを読んでいただければと思います。
概要だけ書きますと、まず指導形態については以下の3つになります。
1.介護サービスの実施状況指導(個別サービスの質(施設・設備や利用者等に対するサービスの提供状況を含む)に関する指導)
2.最低基準等運営体制指導(運営基準等に規定する運営体制に関する指導)
3.報酬請求指導(加算等の介護報酬請求の適正実施に関する指導)
このうち、施設・設備や利用者等の状況以外の実地でなくても確認できる内容、
二番目と三番目については、介護保険施設等の負担増にならないよう十分配慮し、
情報セキュリティの確保を前提として、オンライン会議システム等を活用していくことになります。
運営指導の実施頻度には、今まで通り、
原則、指定等の有効期間(6年)内に少なくとも1回以上。
施設サービス・居住系サービスについては、現行での実施状況等を踏まえ3年に1回以上の頻度が望ましいってされています。
まぁ、毎度のことですが、この「望ましい」という表現、私は好きじゃない。
実際「望ましい」としながら、行政担当は「指導」をしてくるから。
あと、介護保険施設等実地指導マニュアルも改正予定とのことです。
冒頭にも書きましたが、
オンラインになることによって
行政担当者が事業所に来ないということで
「喜んで」いる事業者代表さんや管理者さんはいませんか?
その考えは「甘い」ですよ。
実地指導、今後の運営指導の指導基準は、
基本的には何も変わっていません。
つまり、著しい基準違反や介護報酬の不正請求等が認められた場合や、
その疑いがある場合には、直ちに「監査」に変更し、
事実関係を調査し、必要に応じて行政上の措置を講じることには変わりありません。
よく、法改正とかで変更点とか示されますが、
もともとあった法令が削除されているものはいいのですが、
追加や変更されているものは、注意が必要です。
今回は「実地」が「オンライン」になったということ。
調査する、検査する内容は変わりないでしょう。
今までは面談形式だったので、
不備な書類や、未熟な管理者等の受け答えであっても
逆に、対面による「緩さ」もあったでしょう。
仮に未熟な管理者であっても、対面によることで、行政担当者も指導しやすい部分があったかと思います。
今までの実地指導は、運営指導担当者と報酬指導担当者と二名が来ていたと思います。
そしてそれぞれが必要書類の確認をして、聞き取りしてって。
今度はオンラインです。
受け答えや画面共有等による書類の確認が、中心になるということです。
運営指導と報酬指導とどのように進めていくか予測はできますが、どうなるかはわかりません。
ただ、私は行政担当者ではありませんが、
もし行政担当者なら、この受け答えの状況や画面共有等の書類の確認において
「この管理者さん、運営基準知らないな」って即バレしやすくなる可能性が高まることをお伝えしたいです。
私のブログでは、何度も何度も書いていますが
管理者さんの運営基準の理解が必要不可欠というか、基準上「あたりまえ」なんです。
事業者の代表者さんは、管理者さんに「管理者の責務」について内容を言ってみてください!
って質問して、
管理者さんは、即座に答えられますか?
答えられなかったら、その管理者さんは、まず自分の職位の職責は把握しましょう!
名ばかり管理者さん、なんてイヤでしょ?
管理者さんが理解すべきもの
訪問看護師さんや訪問介護員さんが理解すべきもの
つまりは事業所開設時に申請書に記載した内容
これは管理者さん理解してますよね?
「申請書は作っていないから、わかりません!」って管理者さんいますか?
それ、言い訳にも何にもなりません。
わかりませんって、管理者としての管理業務してませんって言ってるようなものです。
「そんなことありません!あれもこれもやってます!」
って管理者さんいますか?
それは管理業務の一部分でしょう、ってことです。
一部分だけ管理業務をすれば、管理者さんですか?
違いますよね。。。
言い訳と正当化は、責任転嫁に繋がります。
責任転嫁しても、責任逃れはできません。
それも度が過ぎると、悪質と捉えられかねないですよ。
一生懸命言い訳するのも、ダメとは言いませんが
一生懸命正当化するのも、ダメとは言いませんが
もしご自分のプライド的な部分で
素直にご自分の未熟な部分を認めたくなく、言い訳的なことをしちゃうとしたら
それ、「損」しかないんで、一度どこかで未熟な自分を認めてみませんか?
運営指導で受け答えができないってことは、運営基準を理解していないからなんですよ。
運営基準を理解していない管理者さんは、ほんとそれだけでも基準違反なんですから。
理解してないのに、言い訳するのって、見苦しいというか・・・
それなりに他の部分で、管理者の立場として頑張ってきたことを認めてもらいたいのかもしれないけど、
認めるかどうかは、他者の判断だから。
だから、もし運営基準を理解してないなら
これから理解すればいいだけのこと。
一度、未熟な自分自身を受け止めてしまえば、結構楽ですよ!
気持ち的に楽だし、これから学んでいくだけですから。
学んだこと、理解を深める方法、その最短の方法は
たった一つ!!!
わかりますか?
これは明日か近いうちに書こうかな?
今日は、運営指導に名称が変わりますって話でしたが、
案の定、着地点は、全く違うところでした!